ごあいさつ
ドンパチ農園オーナー フランシスコ・セラシン・ジュニア
日本のコーヒーファンのみなさま。
わたしたち家族は、コーヒー農園を営んでいます。
場所は、パナマ西部の国境に近いボケテ渓谷のカジェホンセコという地区にあります。
名前は「ドンパチ農園」です。
農園を始めたわたしのパパ、フランシスコ・セラシン・シニアは、イタリア系移民で近所の仲間から親しみと尊敬を込めて「ドンパチ」と呼ばれています。「ドンパチ」は「ドン・フランシスコ」が短くなったものです。ですから農園の名前も「ドンパチ農園」なのです。
カジェホンセコ地区は、渓谷の中の標高1400メートルから1550メートルとコーヒー農園にとても適した場所です。
ボケテはカリブ海側の山脈から吹きおろす「風」が大変強く、根が弱い樹木などは倒れてしまうほどです。しかし、わたしたちの農園のコーヒーの樹々は、わたしの一家と同様、逞しく育っています。それはパパがとても大切に愛情を注いでいるからです。
わたしが子供の頃、パパは隣国コスタリカのコーヒー研究所から「ゲイシャ種」を持ち帰り農園に植えました。その樹々は今も、農園の中を流れる小川の、切通しのようになっている高い斜面に植わっています。
パパは、その「ゲイシャ種」だけを分けて収穫し、香りや味が他の樹々とまったく違うことを発見しました。それをアメリカや日本の友人にテイスティングしてもらったところ、大変喜ばれました。友人たちはそのコーヒーを「オリジナル・ゲイシャ」といって高く評価してくれました。
わたしどもは、ここ数年毎年日本を訪問しています。
わたしどものコーヒーを高く評価してくださった日本のみなさまに、わたしどもの農園の様子やコーヒーについてお知らせできることをとても楽しみにしています。
ドンパチ・シニア
日本のコーヒーファンのみなさま
わたしたち家族は、素晴らしい谷の自然と共に歩んできました。
「家族」と「自然」が共に助け合って育てた素晴らしいコーヒーを、
どうぞお楽しみください。そのコーヒーを1杯味わっていただければ、
わたしたち家族の努力と喜びを共有していただけると信じています。